築60年の古民家再生!本格的な改修-4
伝統工法の改装
古民家は、よく『使いづらい?』から建替えたいといわれます。
確かに和室が4つに昔し土間で改装して玄関ホール、奥を部屋に改装して
いる事が多いです。東側は昔納屋とか、農家ならわら置場、お蚕場などに
使っていました。そこを居間、奥をDKに改装が多いパターンだと思います
確かに現在は個室中心ですが、和室の8帖なりの良いところ、悪いところ
は、
良いところ:和室は居間、食堂、子供室、寝室に変化できる
建具をはずせば部屋の大きさが変えられる
悪いところ:個室になりぬくい。プライバシーが保てない
音が聞こえる
壁がないので家具などが置けない
などではないかと思います。
上の画像は、和室が4室の南側です。天井の梁が2階の部屋を音楽室にする為には強度不足で梁を補強
しました。
生活が洋風になってなんとなくいいような気がして今の生活様式が
定着していったように思います、
右の画像は2階のは、天井高が2mしかなく
梁を生かす部屋つくりを
しなければなりません。でも曲がった梁は今探してもありません。なぜか?それは、山から曲がった木は
売れないので山から切り出されず、切られたまま放置されます。上の新しい梁は、新しく増築した、LDKです。
天井高も2.7mをとりました。違いがよくわかると思います。ほとんど曲がったものがないのです。
部屋は四角で天井もまっすぐだけでいいのでしょうか?
日本人の心はやはり『茶室に集約される』と思います。2帖台目の部屋は本当に狭いと思います。
でも座ると、どうでしょう。
ぜんぜん狭く感じません。天井も立てば手が届く位ですが、座れば感じません。
椅子の生活でも同じです。
伝統工法の建物は『使いづらい』のではなく『うまく使うことを忘れた』のです。
いま、世間では『エコ』といいますが、昔から日本人は、リサイクルが当たり前だったのです。
エコではなく、当たり前のことを当たり前にできるようにしませんか!!
次回は『空気環境』です。伝統工法は寒いとか、風はよく流れるけど・・・